第1回高校生親善剣道錬成会(2023.3.21実施)

令和5年3月21日、本学にて初めての試みとなる「第1回千葉大学体育会剣道部高校生親善剣道錬成会」を開催いたしました。開催から1か月以上遅れてしまいましたが、錬成会の実施及びその時の様子についてお伝えします。

会場は千葉大学西千葉キャンパスの第一体育館および武道場、千葉県を中心に関東の高校42校から約500人の高校生剣士が参加され、大盛況のうちに幕を閉じました。剣道人口の減少とコロナ渦の遠征や練習試合の制限によって、試合機会が大幅に減少していた高校生剣士たちには、有意義な機会となった模様です。

本錬成会は、昨年の10月から千葉大学体育会剣道部の学生が主体となり企画・準備・運営を行ってまいりました。コロナが収まりつつあるこのタイミングで、この錬成会を通し、文武両道を目指す高校生同士の親善を深める場を提供すること、また、のちに大学受験を控える高校生に千葉大学のキャンパスや千葉大学体育会剣道部の雰囲気等を知ってもらうことを目的としました。

部員数の少ない高校も多く参加されたことから、男子は5人制、女子は3人制の団体戦形式とし、参加人数の足りないチームに対しては合同チームを用意したほか、一校につき複数チームの出場も可能とし、参加者全員に試合機会が与えられるよう留意しました。

途中の進行状況としては、想定以上に高校生による隙間時間での昼食時間確保が難しかった点、体育館と剣道場で会場が分かれており両者の時間調整の連携が取れていなかった点など課題も残りました。しかし、高校生の中には、新型コロナウイルス流行後にこれほど大規模な錬成会に参加したことがなく、新鮮に感じた生徒もいたようです。合同チームでは、今まで触れ合う機会のなかった他県の進学校同士で、うまく連携を取りながら試合を進めていた場面も見られました。こうした様子から、今回錬成会を開催した意義が達成された部分も大きかったと感じられました。

今年は、桜の開花が例年より早く、当日は体育館前にある桜が満開となっておりました。初回開催ということもあり、体裁を整えるために学生で手作りし設置した立て看板ではありましたが、錬成会終了後、立て看板の前で桜とともに笑顔で写真を撮る高校生たちの姿が多く見られ、開催したこちらとしては本当に嬉しい限りで、やりがいを感じました。

来年につきましては、当初錬成会ではなく大会での実施を予定しておりましたが、今回の開催を通して、コロナ規制後の高校生たちへ十分な試合機会を提供する重要性を改めて知ることができたため、錬成会での実施も検討しております。

関東圏内ではありながら、朝早くから遠方より時間をかけて千葉大学まで来てくださった学校もありました。初回開催ということもあり至らない部分も多くあったと思いますが、この度無事に錬成会を開催できたこと、参加校の顧問の先生方並びに高校生の皆様、及び準備・運営に携わってくださった先生方先輩方、医薬看剣道部の方々に、心より感謝申し上げます。

2023年5月15日 千葉大学体育会剣道部

<追記> 本錬成会は、剣道日本 2023年6月号 「特別企画 次代の担い手が考える新しい剣道イベントのかたち」でも特集していただきました。